30歳を越えてバックパッカーな旅をしようという女性はあまりいないと思う。
30代になった女性はしっかりと収入を得てご褒美な旅をしたいし、家庭を持っていたり、安宿に泊まるような節約旅をするシチュエーションにならないからだ。
それでももしかしたら、もしそこそこいい大人になって旅費の節約のためにゲストハウスやユースホステルのドミトリーに挑戦してみようかな、なんていう女性や、バックパッカーの旅に出てみたい!という若い世代の女性の参考になればなと思い、個人的に女一人旅のバックパッカー的な旅に必要なものを記録しておこうと思う。
そもそも、バックパックか?

まず第一に、バックパッカーとは低予算で国外を個人旅行する人のことで、それらの人々がバックパックを背負っているから、バックパッカーと呼ばれているらしい。(wikiより)
私はバックパックを背負っていない…。
機内サイズのバックパックを試しに背負ってみたが、力がなく身長154cmのため、中身が空にも関わらずこれはムリだなと思った。
国外を旅していると女子たちも平気で大きなバックパックを背負っていて、自分もあの姿に憧れるが、自分にはとても背負えないと思った。
なので4日を越えるくらいの旅程になると、機内サイズのキャリーケースで旅をする。
まさか自分がバックパッカーになるとは夢にも思わなかった美容部員時代に、出張や2泊程度の小旅行用に買ったリモワのサルサデラックス4輪を愛用している。
リモワはドイツのブランドで欧州の石畳を移動することを念頭に作られているだろうし、実際に石畳やガタガタな未舗装な道を1時間近く歩いても問題なかったし、取り回しの良さは抜群。
色がブラウンでかぶりにくい所がとても気に入っている。
35Lサイズで最長2週間までなら問題なし。
バックパッカーのような旅をするならば、バックパックを背負うべきなのか?と調べたこともあったが、国外50ヶ所くらいの宿泊施設を利用してみて、女子はバックパックもキャリーケースもどちらもいる。
旅程を聞くと3週間くらいの日程でとても小さなキャリーケースの女子もいたし、大きなスーツケースの女子もいたし、もちろんバックパックの女子もいる。
キャリーケースで旅をするのは不向きだという意見もあるかもしれないが、30L前後の機内サイズのキャリーケースなら欧州もアジアもあまり問題ないと思う。
80L超のスーツケースになると、エスカレーターやエレベーターのない駅やちょっとした階段でとても苦労する。
欧州だと周りの男性が助けてくれることが多いが、そのような習慣のない国での移動は大変だ。
キャリーケースのメリットは、雨でも荷物が濡れないことや、手でラクに押せるので移動が楽ちん。
デメリットは、列車の旅ではスーツケース置き場に置かなくてはならず荷物が心配だったりする。
そういう場所に置かなくてはならないときやドミトリー宿泊で心配なときは、自転車用のワイヤー鍵で繋いでおく。
鍵を失くしそうで心配ならば、数字式ロックのものにすれば安心。
何時間も列車に乗る時は鍵をするようにしていた。
列車の荷物置き場には、そのようにして繋いでいるバックパックもあったし、ベビーカーも鍵で繋がれていたりする。
10kgを背負って歩くのに自信がなければ、小さなキャリーケースでのバックパックな旅で問題ないと個人的には思う。
宿選び


ゲストハウスを利用しよう!と決まれば宿選び。
私はブッキングドットコムをメインで利用している。
合わせて、エクスペディアもチェックを欠かさない。
悪評もあったりするが、以前日程を間違えて予約してしまいキャンセル料が発生するはずだったのだが、その日のうちにカスタマーセンターへ連絡したら、キャンセル料なしで予約を取り消してくれた。
それ以来、私は信用して使っている。
宿選びをするとき、レビューの良さや料金などなど自分なりのポイントである程度選んでいく。
スムーズに決まることもあれば、いくつか候補があって決めきれないこともある。
もし決めきれない場合の私が優先するポイントは、
✔アクセスの良さ
✔女性専用ルームか
✔朝ごはんやフリードリンクがあるか
✔施設全体の清潔感
このあたりを宿の案内やレビューを読んで絞っていく。
アクセスの良さは交通機関への移動だけではなく、観光中の宿へのアクセスも重要。
女一人旅だと、日が落ちてからのひとり歩きは注意しなければならない。
空港や駅などの交通機関へのアクセスはもちろん、メインの観光スポットからのアクセスは大切である。
女性専用ルームは、これはもう個人の価値観なので、旅先で素敵な出会いを期待すればミックスルームで問題ないと思うし、ミックスルームもいろんな出会いがあって楽しさがある。
これを意識するようになったのは、イタリアを旅したときのこと。
あまりメジャーな観光地ではなかったこともあったのか、部屋の人員構成が日雇い労働者のような男性達と私一人ということがあった。
もちろん何もなかったけれど、女一人で旅をするにはもう少し危機感を持たなければならないな、と実感した。
それからは値段のバランスを考慮しながら女性専用ルームを選ぶようにしている。
朝ごはんとフリードリンクは、あればとてもありがたいポイント。
節約旅だと無料で温かいものが飲めたり食べられるのはとてもありがたい。
そういう場で他の旅人と話す機会にもなるし、特にフリードリンクがあるかはチェック項目の一つ。
施設全体の清潔感はレビューを参考にする。
ゲストハウスの清潔度は日本人の清潔感覚からすると、少し疑問なこともあったりするが、日本人のレビューを読みなんとなく想像する。
節約旅では価格重視なことがほとんどだが、宿の清潔感には少し価格が上がっても仕方ないというのが私の感覚。
いくら宿は寝るだけといっても、ある程度の清潔感がなければ寝ることさえもままならない。
低料金で快適に過ごせるかは、掃除が行き届いているかの清潔度によるものが大きい気がする。
持ち物
バックパッカーの旅で荷物を減らすのは、LCC利用での手荷物料金の節約が大きな目的の一つであると思う。
LCCを利用しないのならば、そこまで必死に手荷物を削減しなくても良いのだけど、荷物が少ないと移動が非常にラク!
飛行機利用時も機内持ち込みで搭乗すれば、バゲージクレームでの待ち時間もなく、到着時にすぐに移動できる。
タクシー移動せず、地元の交通機関を使って移動し、少しの距離は歩いてしまおう!というプランであれば、荷物は少ないに越したことはない。
そんなバックパッカーの女一人旅で、個人的にマストなおすすめアイテム。
ビーチサンダル
海外のゲストハウス利用時に絶対に欠かせないのが、ビーチサンダル。
初めてゲストハウスを利用したときに全く知らなくて、シャワールームを使うときに足の裏が心もとなかった。
ビーチサンダルも意識高い系のブランド物である必要は一切なく、未練なくサヨナラできる百均で十分。
これさえあれば、共同のシャワールームも洗面所もお手洗いもどこへでも行ける。
綺麗なシャワールームであれば裸足で問題ないけれど、日本とは感覚が違うので、こればっかりはしょうがないと思う。
海外の人は裸足でいろんなところを歩くのが平気そうだけど、日本人的にはちょっと厳しいなというところがある。
例えば、シャワルームもそうだし、朝顔を洗いに行く場所だったり、お手洗いだったり。
ルームスリッパや靴を履いたままシャワーは浴びれないけれど、ビーチサンダルがあればオッケー!
冬に室内で靴下を履くのであれば、ビーチサンダルではなくてスリッパタイプを選ぶと良い。
ちょっと部屋を出る際も、わざわざ靴を履く必要がない。
ビーチサンダルを持たずに来た同部屋の日本人の女の子に、自分の旅が終わりだったのでそのままあげてきたこともある。
あまりかさばるものでもないので、ゲストハウス利用時は確実に持っていきたいアイテム。
マイクロファイバーの吸水バスタオル
海外のゲストハウスではタオルがないことが基本。
利用するときは、料金がかかることが多い。
予約をするときにタオルが用意されているかを確認し、タオルを自分で用意するのであれば、マイクロファイバーの吸水タオルがおすすめ。
マイクロファイバータオルといってもフワフワ厚めのものではなく、薄地のもの!
まず、コンパクトでかさばらない。
そして乾きが早い。
使ってもベッドの柵にでも干しておけば、観光したり寝ている間に乾いてしまう。
バックパッカーたちを見ていても、マイクロファイバーのバスタオル率はかなり高い。
新しいものを使うときは必ず1回洗濯しないと水を吸わないので注意。
荷物を少しでもコンパクトにしたいときのタオルは、薄地マイクロファイバー一択だと思う。
ポケットのついたボトム
宿での部屋着はポケットのついたものがオススメ。
夏はTシャツ、冬はロンTなどが多いと思うので、ボトムにポケットをがついているものを選ぶようにしている。
ユニクロのリラコはコンパクトでポケット付きなので、旅のお供。
部屋の鍵が暗証番号式ではない場合、部屋を出る時に鍵を持って出なければならない。
海外の女子たちは普段着でも日本人の部屋着かな?と思うような露出度で過ごしているし、ゲストハウスの共有エリアでは男女問わず部屋着でリラックスしている人も多い。
お手洗いで部屋を出る時、ちょっとお茶やコーヒーを飲みに行くなんてときに、ポケットに鍵を入れられると地味に便利。
ポケットがなければ地味に不便なのだ。
ちなみに、海外のゲストハウスの共有エリアでは皆クタクタのTシャツだったりで自分も特に気にすることもなかったけど、国内でおしゃれなゲストハウスを利用したときに、日本人客の部屋着の意識の高さに自分がいたたまれなくなった…。
捨てて帰ってきてもいいようなTシャツとボトムだと、日本人に会った時に恥ずかしくなるのはきっと私だけではないと思う…。
エコバッグ
コンパクトにたためるエコバッグは1つではなく3つくらいあっても重宝する。
買い物用はもちろん、ゲストハウス内でシャワーを浴びに行く時や、ランドリーを使う時、エコバッグに入れて移動する。
完全に個人的な好みだけど、個人的にはカサカサしたナイロン製のものよりも布製のものが好き。
消臭スプレーをアトマイザーに詰め替える
ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーを百均で買える30ml程度のアトマイザーに詰め替えておく。
自分の持ち物から部屋の消臭にも使えるし、そう頻繁に使うわけではないが持っていると便利。
除菌効果もどこまであるかは分からないけど、なんとなくのお守り。
その他
✔タコ足コンセント
バックパッカーの猛者っぽい人たちは、タコ足延長コード(電源タップ)を持ってきていたりするけど、延長コードは重くてかさ張るので、私的にはタコ足コンセントで十分。
国に合わせた変換プラグも忘れずに。
✔爪切り
2週間を越える旅程になると爪切りを持っていきたい
✔百均の手ぬぐい
かさばらずにすぐ乾くので、フェイスタオル替わりに2枚ほど。
枕カバーに使ったり、ベッドの柵にかけておいてお手拭きに使ったり、暑い日用のタオルとして使ったり、シャワー時にこれで体を洗うとスッキリ。
失くしてもどこかへ忘れても諦めもつく価格なのに使い勝手は良い。
✔メラミン製スプーン
公園でのんびり何か食べようかなと海外でヨーグルトやケーキなどを買ってもスプーンがついていない。
天気の良い外で食べたい場合に備えて、メラミン製のスプーンを持っておくと便利。
金属は飛行機の保安対策であまり良くなさそうなのと、プラスチック製だと洗うときに破損したりするので、私はメラミン製のスプーンとフォークを持っていく。
✔洗濯用洗剤
旅程が長くなると、洗濯用洗剤も小さなアトマイザーに小分けして持っていく。
石けんで洗うよりも、さすが洗濯洗剤だとすっきりキレイになる気がする。
ランドリーサービスが安い国は、ランドリーサービスを利用したほうがいい場合もある。
✔耳栓
ドミトリー利用だと、たまにものすごいイビキの持ち主と遭遇する。
そんなときは耳栓で対策。
交通機関でゆっくり眠りたいときの耳栓利用は、アナウンスが聞こえなくなるので注意が必要。
このあたりはバックパッカーの旅を始めた頃には思いつかなかったアイテムで、だけど持っていると確実に便利なアイテム。
あと、✔南京錠
ゲストハウスの個人用ロッカーは各自持ち込みの南京錠を使う所もあるので、宿案内やレビューを読んで南京錠が必要な場合は持っていく。
そのほかは、それぞれが旅に必要なものを準備すれば良いと思う。
パッキングをしていると、女性は化粧品で荷物がかさばってしまって損だよな~なんて思ったりする。
それでも、何が必要か?!を考えながら荷物を選んでいくのも旅の楽しさの1つだと思う。
大人世代のバックパッカー
そこそこいい歳になってバックパッカーなんてしてていいのかな?とか、高級ホテルを利用している同世代の日本人を見ると劣等感を感じてしまうことはある。
けれども、もちろんラグジュアリーなホテルでのんびり~というのも憧れるが、自分の行動力が試されているようなバックパッカーな旅もとてもおもしろい。
女一人だと安全性を考えてホテルを利用することが一番なのだろうけど、一人だからこそゲストハウスのドミトリー利用はいろんな出会いがあったりもする。
いろんな国の人と話す機会ができたり、ホテルの一人部屋では得られなかっただろう情報が知れたり、一緒に観光やご飯に出掛けたり、旅の楽しさが増すことは多い。
もっと若い頃からこんな旅をしていたらな~と思う。
でも大人になった今だからこそ、こんな旅も楽しめるのかもなとも思う。
年齢はどんどんいい大人になっていくけれど、これからもまだまだバックパッカーな旅をしていきたいと思っている。