新型コロナが世界中を駆け巡っているなか、ギリシャ旅行へ行ってきた。
手配したのは2月20日で、 まだ新型コロナが主にアジアを舞台にしているタイミングだった。
もしかしたら特効薬か別の薬を応用できることが分かって収束するかもしれないという甘い見立てを立てていた。
手配後、韓国やイタリアで感染が大拡大、日本でも北海道が非常事態宣言、そして全小中学校が休校措置と、どんどんと状況が悪化していく。
無事に出発できるのだろうか、こんなタイミングで海外旅行なんてしていいのだろうか、と葛藤が渦巻くなか、出発1週間前に経由地のシンガポールが、イラン、イタリア北部、韓国に過去14日以内の滞在歴のある新規入国者は入国、トランジットも禁止するとの通達が。
このまま日本で拡大すると、きっと復路でのシンガポール経由も危うい…。
そして5日前に往路のフライトが減便され、関空発が6時間前倒しの便に変更。
地元からの乗り継ぎができなくなったため、地元からの便を取り直し、関空付近へ前泊することに。
本当に行っていいのだろうか、無事に帰ってこれるのか、あっちで石を投げられるのではないか、などなど不安ばかりであったけど、正直なところで言うと、このタイミングを逃すときっと数年は欧州へ旅行できることはなく、今しかないという思いが勝った。
行って後悔したほうが良いとの思いでの出発だった。
最初の目的地はサントリーニのイア
サントリーニまでのフライト
ギリシャへ旅行するならば、エーゲ海の島は外せないらしい。
そして今はシーズンオフ。
飛行機も安く、ホテルはシーズン中の5分の1ほどの値段で予約できる。
節約旅行派の私にも手が出る価格。
サントリーニの象徴的な景色もこの目で見てみたい。
けれど世界中の新婚旅行者が訪れるような地に、女一人で旅してもいいのか…。
それでもせっかくギリシャへ行くのだから、行ってみるしかない!とサントリーニ行きを手配。
サントリーニへ行くと決めたら、今回は日数が少ないため選択肢は飛行機。
アテネ到着時にそのままサントリーニへ行くのが移動が減って一番効率が良い。
まずは、関空からSQ619でシンガポールへ
シンガポールからSQ8300でアテネへ。
アテネからGQ344でサントリーニへ。
シンガポール航空は初めての利用だったけど、本当に快適。
この価格でこの飛行機で旅できるならお得だな~と思う。
そしてシンガポールのチャンギ空港からアテネまでは、シンガポール航空が持つLCCのスクート。
これもまた初めてのエアラインで、私にはほぼ初めての国際線LCC。
シンガポール航空と比べると、シートのグレードが下がった感があり、もちろんモニターはなし。
私はシンガポール航空便で予約したため、機内食とミネラルウォーター2本(250mlサイズくらい)、チョコレート、ブランケットをもらった。
ちなみのこのときの旅程は、スクートで予約してもシンガポール航空で予約しても値段は変わらなかったため、シンガポール航空便で予約したほうがお得である。
機内食は食べないにしても、11時間も何も飲まないのは健康上の問題が出てくるため、飲み物は買うしかない。
確か機内で飲み物を買うと、4SGDくらいしたので、
絶対にシンガポール航空便で予約するのがおすすめ。
(ちなみに復路は前方席が空いていて、隣の席の同じくSQ便予約の特典を受けていたオーストラリアご夫婦が席を移動しても良いか聞くと、25列目以降なら移動してもいいと言われていたので、窓際一人旅の私が席を移動した。移動した先でキャビンスタッフに席を移動したが良かったか確認すると、搭乗券を確認されたので、もしかしたら何かの縛りがあるのかもしれない)
アテネからサントリーニの乗り継ぎ便は、SQ8300アテネ9:30着の1時間後の OA354アテネ10:25発が最安(確か50ユーロ前後)だったが、念のためにスカイエクスプレスの公式HPからGQ344アテネ12:15発を手配(75.94ユーロ)。

結果的には、アテネ国際空港は思っていたよりもとてもコンパクトで動線も良く、別切りの国際線から国内線の乗り継ぎでも1時間で大丈夫だったように思う。乗り継ぎの国内線をオンラインチェックインしておけばなお良し。
けれど到着便が10分でも遅延しようものならば、ドキドキハラハラは免れないので、あくまでも何事もなければ1時間で大丈夫だなぁという感想。
スカイエクスプレスは機内持ち込み6kg、受託手荷物8kgが無料で、関空でのチェックイン時に預けるキャリーケースが12㎏になっていた私は、荷物の半分くらいをアテネ空港でリュックに詰め替えた。
重さは大丈夫だとろうかとチェックインすると、受託手荷物は9kgを少しオーバーしていて、この場でキャリーケースを開けてリュックに詰めなおさせてくれるか、それとも超過料金を取られるかとドキドキしたが、係員は全く重さのことはスルーでチェックインできた。
手荷物の重さを計られることもなかった。
コロナの影響で空港が空いているのか、アテネ空港を使うのが全く初めてなのでよく分からない。

時間に余裕はあったが、搭乗ゲートへ向かう。
搭乗ゲートの待合では、英語が母国語のファンキーでミュージシャン的な雰囲気を持つ男性2人組が話し掛けてきて、アジア人に対するコロナ差別なんて全く持ち合わせていなかった。
そしていよいよ、搭乗開始。

スカイエクスプレスのサントリーニ行きは、プロペラ機。
機内は2列シートで、ドリンクのサービスは無し。
一人旅らしき人は私だけだった。

座席指定ができるなら、右側の席がサントリーニ島を窓から眺めることができる。
たまたま右側で窓側だったので、だんだん島が見えてきて、わくわく感が高まる。
少し揺れたが定刻通りに到着。
とても小さな空港で、アテネで入国は済ませてあるので、バゲージクレームで荷物を取り、出口へ向かう。
サントリーニ到着。イアへ向かう。
サントリーニ1日目の宿は、イアのホテルを予約。
長時間のフライトで疲れているだろうから、いつもは泊まらないようなホテルでゆっくりリラックスしようと考えてのことだった。
イアへ向かうため、まずは空港からローカル路線のバスの拠点となるフィラへ向かう。
空港のバス停は、出口を出て左に進む。
ベンチやバス停のサインがあるので、すぐに分かる。

なんとこの時はタイミングがとても悪く、私が着いたときは次のバスが来るまで54分待ちだった…。
私にしてはちょっといいホテルを予約してあるので、少しでも早く着きたい。
はじめはバス待ちをしていた搭乗口で声を掛けてきたファンキーなお兄さんたちは、同じ便に乗っていたオーストラリアの新婚旅行っぽいカップルと乗り合いでタクシーに乗っていった。
「ものすごく待つよ!タクシー乗ったほうが早いよ!」と言ってきてくれたけど、私だって乗り合えたらそうしたかったけど、定員オーバーだし…泣
道路向かいにあるタクシーの運転手さんが、フィラまで20ユーロで行くよと声をかけてくる。
1時間を20ユーロで買うか悩んだけれど、待つことにした。
そして予定より8分遅れでバスが到着。
やって来たバスは、え?!これ路線バス?!と思うような、日本では観光用のような大型バスだった。
途中から同じくバスを待っていた地元のマダムが、「フィラ」と言って教えてくれた。
支払いは、降車時にフィラのターミナルにいる係員に1.8ユーロを支払う仕組み。
ちょうど乗り込んだ時間は、地元の学生たちが席の半分くらい乗っていて、空港のまわりをぐるっと周りながらフィラへ向かう。
サントリーニはイアやフィラの白い街が象徴的だけれど、それ以外はのどかな田舎町というような雰囲気だった。
欧州はあまり電柱がないけれど、この町は電柱があって、それがまたローカル感が増している。
30分ほどでフィラのバスターミナルに到着すると、バスから降りたところに係員がいて運賃を徴収している。
1.8ユーロを払い、次はイアへ向かうバスを待つ。


フィラ発ーイア行は、AM10:00以降は00分発車、
イア発ーフィラ行は、AM10:00以降は20分発車、
という感じ。
フィラーイア間はバスの中で、運転手さんとは別の係員に運賃を払うシステム。
地球の歩き方にイアへ向かうバスは右側の席がおすすめと書いてあったので、右側の席に座る。
海を見ながらイアの町へ向かうことができる。
くねくねしたところどころガードレールがない崖沿いの道をかなりのスピードでバスは進んでいく。
だんだんとイアの街並みが見えてきて、さらにワクワク感は高まる。
30分弱でイアに到着。
イアの洞窟ホテルへチェックイン
ホテルはレセプションがないため、事前にブッキングドットコムのメッセージで指定のレストランで待ち合わせすることになっていた。
約1時間ほどバス待ちをしたため、伝えてあった到着便よりかなり時間経っている。
スマホを確認すると着信がありSMSも届いていて、到着の連絡を待っているようだ。
Wi-Fiを持ってきていないので、あらかじめダウンロードしておいたオフラインマップを確認するよりも、折り返した方が早いと思い電話をした。
するとホテルのスタッフがバス停まで迎えに来てくれる親切さ!
そして私が持っていたキャリーケースも持ってくれた。
今回、予約したホテルは洞窟タイプのホテル。
ヘリアンタス スイーツ カルデラ ケーブスのプレステージスイート。

私はブッキングドットコムを使ったけれど、エクスペディアはこちら↓
他にも同じ価格帯で3つほど悩んだホテルがあったけれど、ここのレビューが抜群に高く、一番広かったので悩みに悩んでここにした。
結果は大満足!!!!!
洞窟タイプだけれど、明るく開放感があり窮屈さは全くない。
浄水器付きのキッチンには、食器や鍋とフライパンがあり、コーヒー紅茶も付いている。
アメニティはギリシャのオーガニックコスメブランド、KORRES

もちろん、海が見えるテラスとホットタブ付き。
このホットタブは外からは見えないようになっているので、外国人のように人目を気にせず大胆に水着でエンジョイできなくても、ぷかぷかとエーゲ海を臨むことができる。
夜もまた雰囲気が良く、節約志向の私でも1泊だけではなく、少なくとも2泊はしたかった。
ちなみにこのヘリアンタススイーツカルデラケーブスには、隣にハネムーンスイートという部屋があって、こちらの方がおすすめ。
プレステージスイートもテラスから海を全面に臨めて大満足なのだけど、町や朝日を見るときに隣のテラスが遮ってしまうのである。

本当はいけないことだけど、隣の人が外出中にちょっとテラスに入らせてもらいささっと写真だけ撮っちゃったよ。
プレステージスイートの方が広いけれども、ハネムーンスイートの方がおすすめです。
ちなみにシーズン中だと、どちらも5倍近くの価格になるので、シーズンオフのイア滞在は本当にお得。
3月中旬も寒いというほどではないので、3月末あたりは値段を抑えて旅行をしたい人にはオススメである。
特に女一人旅の場合は、町全体がのんびりしていて、女一人ということに全く気おくれすることなく満喫しやすいと思う。
イアの夕陽鑑賞
そんなこんなでシャワーを浴び、コーヒーを飲みながら日没前までのんびり過ごし、日没30分くらい前に夕陽スポットの要塞へ向かう。
ホテルからは2~3分の距離。
事前に調べていた情報では1時間前くらいから場所取りをしなければいけないようだけれど、シーズンオフでさらにコロナが席巻しているためか、場所取りをしなければならないほど人はいなかった。
どこが綺麗に見えるかあたりをうろうろしながら、やはり要塞近くにスタンバイ。
きちんと夕陽が海に沈む様子が見れ、少しだけど空が夕焼けに染まる様子も見れた。
初めて三脚に立てて撮ろうと試みたタイムラプスは、きちんと撮れているか不安で、さらに風にあおられ不安が増し手持ちで撮り始めたところが、一番きれいなタイミングだった。泣
やはりぶっつけ本番よりも、一度試し撮りをしてから夕陽撮影に臨めばよかった。
薄暗くなるまで景色を眺めたら、町の入り口にあるミニスーパーへ食材の買い出し。
今夜の夕食と明日の朝食のために、パンとハム、チーズ、スープ、ヨーグルトや飲み物などを買う。
長時間の移動で疲れていたし、今夜はゆっくりとホテルを満喫しようという魂胆。
しかも今夜は満月で、ものすごく明るい月光がイアの町を照らしていた。

つけてきた石のついた指輪やパールのピアスをテラスのテーブルに置いて月光浴させる。
そこまで寒くもなかったので、せっかくサントリーニのホテルに泊まっているんだし、ホットタブに浸かる。
浸かり始めは寒くなかったけど、だんだん寒くなってきて、部屋に帰るだけで震えてしまった。
明日チェックアウトするなんてヤダなぁ、もっと泊まりたい~と思いながら眠りについた。
2日目はフィラへ

朝陽を鑑賞するため早起きすると、月は夜とは反対側に。
そして朝陽もきれいに見ることができた。
翌朝、隣の人たちは10時にチェックアウトし、客室清掃の方が10時すぎくらいから隣の部屋の清掃を始めていた。
このホテルまでは狭い階段が何段もあって、チェックアウト時に荷物を運んでくれることになっている。
隣の人たちがチェックアウトするときも、屈強そうな男性が来て、肩に1つ、両手に2つの、合わせて3つの大きなスーツケースを運んでいた。
今度はきちんと清掃係のかたに写真を撮っていいか確認し、ホテルからのイアの町を写真に収める。

とても良く晴れていて、もう1日ここに滞在してずっとこの景色を眺めていたいなぁと思わせる景色。
次にサントリーニを訪れるときは、絶対にまたこのホテルで隣の部屋を予約しようと思う。
11時少し前に先ほどの屈強そうな男性がやってきて、私の荷物を街中まで運んでくれた。
10分遅れでやって来た11:20のフィラ行のバスに乗り、フィラへ向かう。
車窓からの眺めもよても気持ちが良い。
そしてフィラへ到着すると、肝心なことに気が付いた!
なんと、ホテルへの道を調べていなかったのである!!
久しぶりすぎる旅行のため、大失態!!
いちおうオフラインマップはダウンロードしてきてあるので、アプリを起動させるがいまいちな反応。
念のため、印刷しておいたブッキングドットコムの予約ページとうろ覚えの情報をもとに歩き出す。
バスターミナルを右に出て、大通りを右に進む。
しばらく歩くと、おみやげ屋さんが続くような道になり、海と崖側を進む。
途中で美術館があり、フリーWi-Fiが飛んでいたため、グーグルマップで再確認。
どうやらこの道で合っている。
もっと上に進んで、少し中に入ったところのようだ。
フィラの道は、ガッタガッタの石畳(小さな岩が敷いてあるような道)で階段が多く、道に名前の表示がない。
欧州はわりと小さな道でも、どこかに道の名前のプレートなどが貼ってあるものだが、私が見た限りではそのような表示はなかった。もしあったとしても、ギリシャ語で理解できなかったと思う。
崖沿いの道はとっても景色が良くて、写真を撮りながらホテルを探す。
こんな海沿いで崖沿いに町を作るなんて不思議。
空が青くて、太陽も眩しい。
上り坂や階段に苦労しながら迷いに迷って1時間半。
途中でロバを連れて工事をしていた方々にも顔を覚えられて、まだいるの?!のように笑われてしまった。
ようやく宿に到着。
チェックインには少し早かったが、部屋に案内してもらった。
今日の宿は、フィラの町から徒歩15分弱のアクアリウス。

新しそうな建物で、フィラの白い街ではなく、サントリーニの田舎の町並みを眺めるような感じ。
この風景もまたのどかで良い。
部屋の中を撮っておくのを忘れてしまってけれど、シングルベッド2台、コンロ無しのキッチン、小さなバルコニー、小さなテーブルとイス、シャワールームという感じ。
新しくて天井が高く、部屋も明るい。部屋の清掃度はそこそこ。一流ホテルのようなクリンネスではないけれど、もしかしたら閑散期だったからかもしれない。
もう13時半をまわっていたので、腹ごしらえをして少し休憩し、フィラの町散策に出かける。
まず一番近くにあるカトリックのカテドラルに入ってみると、ステンドグラスが光に透けてとても綺麗だった。
フィラの町もシーズンオフでお休みのお店ばかり。
ケーブルカーもお休み。
町中の7割くらいのお店は閉まっている感じ。
10日からギリシャ全土の保育園から大学までの全ての学校を休校としていて、その影響もあったりするのかもしれない。
崖沿いの道を景色を眺めながらぶらぶら散歩しつつ、ホテルへ戻り夕陽鑑賞に備えることにした。
フィラの夕陽鑑賞
ぐぐったところによると、崖沿いの道から夕陽が綺麗に見えるらしい。
ホテルから崖沿いの道までは3分ほど。
日没10分前くらいにホテルを出て向かうと、夕陽鑑賞らしき人がちらほら。
このレストランのあたりがオススメとあったので、この場所まで少し下る。

空が夕焼けで染まっていき、今日も夕陽鑑賞日和りだった。


空と海が夕焼けに染まって、とても綺麗だった。
ちなみに人が少ないので、三脚のセットもラクラク。

この時撮影したタイムラプスは、アプリの画質と色合いがいまいちだった…泣
私はandroidユーザーなので、タイプラプスはアプリをダウンロードするのだけど、初めてiPhoneにしようかなと頭をよぎった。
そしてタイムラプスを撮るなら、日没10分前の外出では遅すぎた…!
場所探しや三脚のスタンバイなど、もっと余裕をもって出ればよかった~。
それでも2日とも綺麗な夕陽を見ることができ、大満足でホテルへ戻り、2日目は終了した。
3日目はイアの散策。そしてアテネへ戻る。
チェックアウト後、フィラバスターミナルの近くの荷物預り所へ。

3日目の朝も朝日を見るために、早起き。
残念ながら雲が多くて海から上る太陽は見ることができなかったけど、雲から上る朝日は見ることができた。
泊まっていたアクアリウスは朝食付きなので、8時のフロントオープンで8時半に朝食をお願いしに行く。
朝食は期待以上のボリューム!

はじめはテラスで食べていたけど、太陽がまぶしすぎるのと風が強すぎて途中で部屋へ退散した。
今日のアテネへのフライトはOA359サントリーニ19:00発。
ホテルへ荷物を預け、10:00のイア行きのバスに乗り、16:20イア発フィラ行のバスでフィラへ戻り、17:30フィラ発・空港行のバスに乗ろうと思っていた。
チェックアウトのときに17時頃まで荷物を預かってもらえないか尋ねると、今日はフライトなのか聞かれ、19時の便だと言うと、フィラのバスターミナルの近くに荷物預り所があるからそこに預けた方が便利だと言われる。
確かにフィラのバスターミナルからこのホテルの往復は30分みなければならない。
バスターミナルの近くに預けた方が便利である。
料金は2.5ユーロくらいとのこと。
グーグルマップで場所を説明してもらい、ホテルのスタッフがピンを打ってくれた。
グーグルマップはオフラインだとほぼ意味をなさなくなるが、だいたいの場所を聞いたしなんとかなるだろうと見切り発車で出発。
この時点で9:30。
スムーズに荷物を預けられれば間に合う時間だが、きちんと荷物預り所が見つかるか不安。
地図を頭に入れて進むが、町の中心にきたところでやはりどうも分からなくなった。
お土産屋さんのおじさんに、ラゲージストレージはどこか知っているか聞くと、簡単に教えてくれた。
けれどその方向へ行ってみても見つからない。
10時にどんどん迫っていく。このバスを逃せば1時間待たなければならない。
ガタガタ石畳の坂道をキャリーを引いて早足で歩くのはとても疲れる。
どうしよう…見つからん…!!と思っていると、飲食店前で客引きをしているおじさんがにこやかに挨拶してきたので、
「ラゲージストレージを探してます!!」というと、教えてくれた。
すぐそばの場所だった。


荷物を預けるときに必要なのは、料金の支払いと預かり票へのサインだけ。
機内サイズのキャリーケースを10時~17時の予定で5ユーロ支払い、この時点でちょうど10時。
急いでバス停へ向かうと、着いたと同時にバスが発車して行った~~~。
なんでこんなときにほぼ定時運行なの~~~~。
今回のサントリーニ旅行は、本当に自分の段取りの悪さにがっくり。
もっと事前に調べておくなり、ホテルの人に聞いておけば免れたことばかり…。とほほのほ。
けれどバス停の近くに荷物を預けられたことで、イア発のバスを予定より1時間遅い便にできる。
バス停で1時間バス待ちをすることにし、バス待っているとパキスタンからアテネに留学しているという学生から話しかけられ世間話などをした。
コロナの影響で日本人は差別されるのではないかと覚悟してきたが、全くそんなことはなく、欧州20ヵ国目だがギリシャが一番話しかけられている。
途中でお手洗いに行きたくなったので、町の公衆トイレに行ったが、2か所とも女子トイレは閉鎖されていた。
全く人が入ってきそうな気配がなかったので、しょうがなくささっと男性トイレを拝借したが、入っているときに他の人が入ってくる気配がしたので、女一人旅での使用はおすすめしません。いや、当然の話ですね!
イア散策
バス停に戻り、無事にイア行きのバスに乗車。

初日はイア散策をほぼしていないので、明るい青空の下でイアの町を散策するのは初めて!
風は少し冷たいけれど、天気が良くて散策日和。
真夏だと大変かもしれない。
眩しい太陽光に建物が真っ白で、サングラス必須。
イアの町もお店やホテルの営業は2割くらいかなぁという感じ。
多くのホテルがこれからのシーズンに向けてせっせとリノベーションしている。
シーズン中に1泊5万円レベルの利益があがるのだから、毎年リノベーションしてもおつりがくるのかなぁなんて思う。
町を散策している人も少なく、サントリーニの白い町を自分のペースでゆっくり満喫することができる。
今日のお昼はレストランで食事をとろうと思っていたので、イアのホテルスタッフがオススメで教えてくれたレストラン、LOTZAに入った。
一番のオススメはThalamiだったけど、そちらは完全なオープンテラスで眩しそうだったのと、LOTZAからの景色の方が私は好みだった。
注文したものはムサカとアイスコーヒー。
かなりボリュームたっぷり。

チーズ大好きなので、ギリシャ料理って本当においしいんだなぁとおなか一杯になりながらも完食した。
Wi-Fiはお店の人に聞くとパスワードを教えてもらえる。
のんびりエーゲ海を眺めながらおいしいご飯を食べてなんて幸せで贅沢。
ここまで来て本当によかったと心から思う。
フィラから空港へ
のんびりぶらぶらし、16:20のバスでフィラへ戻る。
フィラで荷物をピックアップし、またバスターミナルへ。

空港行きのバスは少ない。
フィラのバスターミナルの詰め所にいる係員に聞くと、空港まではバスで10分とのこと。
けれど、空港からフィラまでやってくるときに30分近くかかっている。
なんとなく自分の勘で30分はみておく。
空港へのバス待ちの間も現地の方にいろいろと話しかけられて、空港行きのバスが来たよ!と教えてもらった。
チャンギ空港からずっと待ち時間の間にいろいろな国の人から話しかけられていて、アジア人へのコロナ差別とは何だったのだろうと思ってしまう。
この方いわく、カマリを通って空港へ向かうとのこと。
17:30の空港行きのバスが空港へ到着したのは18:00だった。
アテネへの便は、OA359
この便は機内手荷物8kgまでなので、16ユーロで受託手荷物料金を払った。
機内に大きな荷物を持ち込もうとしていた人たちは、搭乗口で荷物のサイズをチェックされていた。(重さのチェックまではよく分からない)

定刻より20分ほど遅れて、搭乗開始。
目の前に飛行機があるのに、バスに乗り込み飛行機のまわりをぐるっとまわってタラップまで行くシステム。
バス車内で陽気なおじさんが「なんて遠いんだ!」みたいなことを言って、笑いが起きた。
たぶんオーストラリアの方だと勝手に思っている。
イアの町は英語を母国語とする人たちが多くて、盗み聞きしているとオーストラリアからの旅行者が多そうだと勝手に感じた。
席は左側が、サントリーニの島を下に眺めることができる。
私が乗り込んだのが遅かったため、カップルが窓側に座っていたが、声をかけて変わってもらってよかった。

ばたばたの旅程だけど、サントリーニへ来て本当によかった。
女一人でも問題なく楽しめたし、また絶対に来たい!と思える町だった。
次はレンタカー借りて、島の中をまわってみたい!
2泊3日でも楽しむことはできるけど、もっと時間があればもっと楽しかったと思う。
買い物や食事よりも町並み散策が重視であれば、シーズンオフの3月はお得に旅行できて、個人的にはおすすめだなぁと思った。
窓からサントリーニの夜景を眺めながらサントリーニに別れを告げ、今夜はアテネで1泊。
翌朝はアテネ中央駅7:20発の電車に乗り、メテオラを見にカランバカへ向かう。