
♪雨上がりの庭でクチナシの香りの~
梅雨時期になんとも言えないうっとりするよような香りを漂わせるクチナシ。
春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイ。
この3種類は三大香木と言われるらしい。
私はネロリ(橙の花)と並んで、クチナシの香りが圧倒的に大好き。
大好きすぎてクチナシを育てているけれど、悲しいことにクチナシを好むのは私だけではない。
オオスカシバという虫がものすごく寄ってきては、あっという間に葉っぱを食べつくしていくのである。
こまめにチェックしていれば、小さな被害に抑えられるけれど、ちょっと忙しかったりしてチェックできないと、丸裸に近い状態になる。
生育が良い状態だと復活するが、それを1シーズンのうちに何度か繰り返されると、枯れてしまうのだ。
初代のクチナシは何度もオオスカシバに丸裸にされ、力尽きてしまった…。
そして2代目のクチナシを迎え、今シーズンはどうやら乗り越えることができそうである。
けれどいつまたオオスカシバの襲来を受けるかは分からないので、挿し木で増やすことにした。
ネット情報では、クチナシは挿し木がわりと簡単らしい。
簡単をあまり鵜呑みにせず、挿し木は成功してラッキーくらいの気持ちで挑戦。
親木の新芽がついている部分を10センチ弱でカット。
斜めにカットしてルートンをつけ、鹿沼土とバーミキュライトを混ぜた用土に挿す。

ご覧の通り、オオスカシバに食べられている。
そして明るい日陰で、受け皿に水を貯め、水を切らさぬように管理。

手前の2本は枯れてしまったが、2本は新芽が大きくなった。

スリット鉢の底から、根も見えている。
挿し木の発根は成功である。

1ヵ月半で、根の成長はこれくらい。
発根率50%ならば、来年はもう少したくさん挿し木しようと思う。
これを5号ロングスリット鉢に植え付け。

鉢が少し大きいかなと思ったが、クチナシは移植を嫌うようだし、わりと成長の良い植物だと感じるのでこのくらいできっと問題はないだろうと思う。
花が咲くまでには3~4年くらいかかるようなので、オオスカシバに食べつくされないように気を付けながら管理していこうと思う。