マリーゴールドといえば、ガーデニングの定番中の定番。
昔からあって、安くて育てやすく、大量に出回るので、あまりオシャレ感はない。
そんなマリーゴールドだけど、緑肥となり、土を良くしてくれるらしい。
ベランダ・屋上ガーデナーにとって、古土の処分は切実な問題である。
処分せずに、うまく再生していくことができれば、土の処分という悩ましい問題が解決できる。
そこでマリーゴールドを育てて土壌改良し、そのまま緑肥としてすき込み、土の再生に挑戦することにした。
まず春にマリーゴールドの種を購入。
マリーゴールドにも種類があって、アフリカン種が緑肥としては優れているということで、アフリカントールの種を購入。

マリーゴールドは種も大きく、とても育てやすいため、大量に育てるならば、種からの栽培がお得。
適当に撒いて、水やりすると、ほとんど発芽する。
移植も簡単。
春に咲かせたアネモネやポピーを抜いたあとのプランターに、腐葉土を牛ふん堆肥を補充して混ぜ、10cmほどに育てたマリーゴールドをそのまま植え付けた。
マリーゴールドならば、土に細かく気を配らなくても大丈夫だろうという目論みである。
何度か花を咲かせ、花付きが悪くなってきたタイミングで刈り込み。

本当は花の咲き始めが株が若く緑肥には適しているようだが、今回は2ヵ月ほどかけて堆肥化させていく予定なので花を何度か楽しんだ後に刈り取った。
刈り取ったマリーゴールドを5cm弱くらいに園芸バサミで細かく切っていく。
これがなかなか大変で指にマメができてしまった。
来年は押し切りを買おうかなと思うくらいである。
細かく切ったマリーゴールドを、そのままマリーゴールドが植えてあったプランターへ投入。

マルチング材で敷いていたココハスクと一緒に根っこごとすき込む。
このココハスクは、土の再利用時にも大活躍。
古い土に混ぜ込んで、水はけや通気性がアップ。バラも元気に育っている。
今回初めての緑肥での土づくりで、さらに初めて使ってみたのが石灰窒素。

緑肥の腐熟促進のほかにも、土の消毒や、酸性土壌の中和に良いらしい。
本当は石灰窒素の裏面の注意書きに真夏の使用はよくないと記載があるが、夏真っ盛りに使ってしまった。
なぜ真夏の使用が良くないのかは調べていないのでよく分からない。
これから2ヵ月くらいのイメージで、すき込んだ土を常にほどほどに湿らせながら、緑肥の分解を待つ。
秋にはフワフワしたほどよい土になってほしい。