
春に鮮やかに花を咲かせるアネモネ。
鮮やかな色なのに物憂げでミステリアス、可憐なのに孤高の存在感を感じる花。
ポピーの優しい色合いと違って、アネモネはパキっとしていてきりりとした印象。
苗を買って育てたことはあるけど、来年の春に向けて球根を購入。
夏の終わりのホームセンターはいろんな球根が売っていて、つい挑戦してみたくなったのである。
そんなアネモネ球根の植え方のまとめ。
アネモネ球根の吸水

今回購入したのは、アネモネの中でもデカンという品種。
他にもあと2種類くらいあって、花が大きくて八重咲ではないデカンにしてみた。
(アネモネ品種に全く詳しくないので、ざっくり情報ですw)
このアネモネ球根、約85個入りで380円くらいだったような。
苗で買うより断然お得!!
けれど、このアネモネ球根を春に大量に咲かすには、吸水という作業を行うことが大切らしい。
気温が下がり、アネモネの植え付け時期になった頃を見計らって、吸水スタート。
用意したもの
・鉢の受け皿
・キッチンペーパー
・新聞紙
ネット情報では、イチゴのトレーなどを使っている人が多かったが、我が家には都合よくイチゴのトレーがなかったので、鉢の受け皿で代用。
やってみて分かったけれど、だいたい3cm以上の深さがあり、冷蔵庫に入れることができれば何でも大丈夫だった。

・キッチンペーパーを3枚重ねて、キッチンペーパーがひたひたになるくらいに水を含ませる。
・その上に球根を置く。
・受け皿を新聞紙でフタをするように包み、冷蔵庫へ。
(私は野菜室へ入れた)
吸水2日目

吸水2日目の球根がこちら。
カラカラに乾燥してしわしわだった球根がふっくら!!
あんなにカラカラだったのに水分を含んで生命力が戻り、成長して花を咲かせるなんて、自然ってすごい!!
キッチンペーパーが乾かないように、2~3日に一度チェックして、水を足す。
冷蔵庫で吸水3週間
さて、冷蔵庫に入れ吸水を始めて3週間。
待てど暮らせど、根っこが出ない。
カビっぽい球根も出てきた…。
こんなに吸水って時間がかかるものなのかな…、このまま根が出ず腐ってしまうのではないだろうか…、そんな不安を感じ始める。
そしてインターネットでアネモネの吸水を調べ直してみると、なんと冷蔵庫に入れるのは1週間程度でいいのだとか。
えっ?!まじ!?
新聞紙でフタをした状態のまま、冷蔵庫から出し、室内へ保管場所を変更。
すると、なんと翌日には根が出た!!
アネモネ球根の発根

冷蔵庫の中で待てど暮らせど発根しなかったアネモネ球根たちが、室温23度程度の部屋へ保管すると、とたんに発根。
一日一日、根が出る球根が増えていく。
吸水に失敗している球根もあるけれど、無事に植え付けができそうな段階までは到達できたように思う。
もう少し全体的に発根してから、植え付けようと思う。
アネモネ球根の植え付け

冷蔵庫で吸水して3週間、冷蔵庫から出して1週間、ようやく植え付け。
自分の情報不足のおかげで、植え付けまで1ヵ月もかかってしまった…w
冷蔵庫で3週間も置く必要はないので、通常なら2週間程度で吸水作業は完了するのだと思う。
今回買った球根はミックスなので、色を選んで植えることはできない。
でもどんな色のアネモネが咲くかわくわくする楽しみがある。
一緒に買っておいたムスカリと寄せ植えでも植え付けてみた。
このまま順調に成長してくれるのかは未知数だけど、春が楽しみすぎる。
吸水できなかった球根たち…
約85個の球根のうち、腐ってしまったもの、カビてしまったもの、
小さすぎて花を咲かせるのか心配で植え付けなかったもの、それぞれ合わせて約10個だった。

植え付け球根が全て発芽するわけではないらしいけど、球根から育てるのはとてもコスパが良いなと実感。
うまく吸水できて発根し、土の中へ居場所を変えた球根たちは、どうかすくすく成長して、綺麗な花を咲かせてほしい。
※追記:発芽

吸水させたアネモネ球根を植え付けて10日後。
アネモネが発芽。
アネモネは成育期にきちんと肥料をあげることで、花がつきやすくなるらしい。
私は吸水させた球根を植え付けることで満足してしまった。
アネモネは乾燥気味が良いことは分かっていたので、たまに様子を見るくらいであった。
冬の成育期にきちんと肥料をあげなければならないなんて…。
バラは冬が休眠期だが、アネモネは冬に成育するのだ。
来シーズンは、発芽後にしっかり肥料を与えていこうと思う。
※追記 開花
2月頭ごろに蕾があがりはじめ、下旬ごろにようやく開花。




私が買ったのは、デカンという品種のミックスパックになっていたもの。

このミックス球根から我が家で咲いた色は、白がダントツで一番多く、その次が赤。
絞りや模様が入るもの、紫とマゼンタはかなり少ない。
そんな中で咲いている白が明らかに品種違いで、きっと詰め合わせるときに間違えたんだろうなぁとなんだか微笑ましくなってしまう。
色が分かったので、花後は球根を掘り上げて、来シーズンは花の色を考えながら植えてみようと目論んでいる。