夏剪定で出た枝を使ったバラの挿し木は、休眠中なのか成長をストップ。
今回は冬剪定で切り取った枝を使ったバラの休眠挿しに挑戦!
休眠挿しとは、休眠期に入り葉を落としたバラで挿し木をするのである。
ちなみに、春夏に行う葉のついた状態での挿し木を緑枝挿し(りょくしざし)というらしい。
私の場合は、緑枝挿しでの成功率が低い…。
切り花を使った緑枝挿しも10日ほどで全滅した…。
今回の休眠挿しは、好奇心からくる挑戦だった。
が、1週間経ってみて、おや!
なんと、芽がふくらんできた!!
全く期待せずに始めたので、なんて嬉しい展開!!
↓これが挿し木開始の状態↓
親木の樹勢があまり強くなさそうなフレグラントアプリコットも芽がふくらんできて、嬉しすぎる!!
フレグラントアプリコットは夏剪定時にあまり育っていなかったので、剪定を見送っていた。
マチルダは枝が細すぎて、挿し木にはしなかった。
初めて挿し木にするこの2つがまずは水を吸い上げて、芽を大きくしてくれたのは本当に嬉しい~。
挿し木後1週間経過して活動してくれているということで、挿し木成功の兆候がほんの少し見えた気がしないでもない。
ブルームーンは夏剪定で挿し木をしたときも全滅したし、親木がどうも上手く成長できていない感じで、今回も他の挿し穂に動きがあるなか、じっとそのままの状態である。
ともあれ、挿し穂が黒くなってきている感じはないので、ちょっと期待しながらこのまま見守りたい。
休眠挿しの準備
今回は完全に実験的な試みだったので、準備の過程を写真に撮っていないが、覚書として記録しておく。
✅準備したもの
・冬剪定後の枝
・挿し木の用土(赤玉土、鹿沼土)
・スリット鉢、受け皿
・剪定ばさみ
・ルートン
・ラベル
緑枝挿しのときとほとんど同じ。
ただ今回は、カッターを用意しなかった。
まぁ成功すればラッキーくらいの気持ちだったので、普段使いの剪定ばさみでそのままバツっと切っていった。
いざ、休眠挿し
剪定後の枝を水に差しておき、1時間ほど水あげする。


葉は剪定ついでに全て切り落としておいた。
剪定後の片づけをして、コーヒー飲んで小休止して、だいたい1時間くらい経過。
挿し穂づくりに取り掛かる。
まず、スリット鉢に用土を入れ水で濡らしておく。
今回は焼赤玉土(切り花の挿し木で使ったものの使いまわしw)と、バラの植え替え用に買った鹿沼土を使用。
土と鉢を準備しておいたら、次は挿し穂づくり。
カッターでスパっと切ることが難しいので、今回はお手軽に普段使いの剪定ばさみを使用。
必ず芽がついていることを確認して、10センチくらいでカットしていく。
枝は細すぎず、硬すぎなさそうな部分を選んだ。
カットした挿し穂をルートンにつけ、さきほど用意しておいた土に挿す。
挿し穂で挿すのではなく、使わなかった枝を使って穴をあけて優しく挿した。
休眠挿しの画像を検索すると、鉢に対してめいっぱい挿し木してあるものが多い。
私も数打てばもしかしたら少しは当たるかもしれないという思いから、めいっぱい挿しておいた(笑)
置き場所は日当たりの良い、暖房の入っていない部屋。
室温20度弱くらいだと思う。
これとは別に外に挿した挿し穂も芽はふくらませていないものの、緑の枝の状態をキープしている。
休眠挿しで葉が展開するのは、茎に残っていたパワーを使っているだけのようなので、根付くということにはまだまだ全く期待できない状態だと思っている。
でもまずは第一段階として、挿し穂が活動しているのは嬉しい。
どきどきしながら成長を見守っていきたい。
春がとても楽しみ。
成長記録(2週間目)


今のところ、1本も腐ることなく芽がワサワサと伸び始めている。


こちらは勢いこそないものの、腐らずに成長を予感させる感じ。
何よりも嬉しいのがブルームーン!


夏の挿し木の時は瞬く間に枯れて全滅したのに、今のところ全部生きていて芽のふくらみを感じる!!
これは親木の樹勢が弱くて心配なので、どうにか増やしておきたいと思っているのでとても嬉しい。
びっくりなのが、外に置いてある「とりあえず挿しておこう」的な挿し木コーナー (土はコケが生え、火山灰を浴びまくっている。ルートン無し。) の休眠挿しバラも全て、緑の茎の状態をキープしているのだ。
びっくりなのが、切り花の挿し木。
前回の切り花の挿し木はわりとすぐに黒くなり腐って枯れてしまったが、今回は2週間近く緑のままで、芽の動きを感じる。
今シーズンの私の地域は、外気温が日中14度前後、朝夜も5度前後、やっと寒くても氷点下にはならない地域なので、外での休眠挿しも問題ないのかもしれない。
今の段階でもまだ根付いているわけではないが、夏場に挿し穂がすぐにダメになってしまう状態と比べると、この地域では休眠挿しの方が合っているのでは?!と感じる。
バラって寒い地域に合う植物なんだろうな~と思った。
成長記録(3週目)
1週間でマチルダの葉がさらにワサワサ。
バラの成長の成長の早さに驚く。


ブルームーンもまだまだ持ちこたえていて、先週の画像と比べるととてもささやかながらも芽を膨らませているような気もする。
挿し穂が真っ黒に腐ってしまわないだけで、とても嬉しくはあるけど、これで芽を広げてくれたらとてもとても嬉しい。
ベランダのバラたちも、どんどん目を膨らませて成長を始めようというところ。
春がとても楽しみ。
成長経過の追記。
これらの休眠挿しは、ブルームーン以外は全て成功した!
挿し木から2か月後の鉢上げはこちら。
親株の樹勢が弱いブルームーンは春になる前に、全てダメになってしまった…。
残念なことに、どの挿し穂も根がついていなかった。
ブルームーン以外はどれも根付いて、鉢増しで上手くいかなかった株もあるけど、品種ごとに成長の差はあれど概ね元気に成長している。
自分がいちから育てていくバラの成長を見守るのはとても楽しい。
2021年版の休眠挿し記録はこちらから。