手順通りに丁寧にバラを挿し木しても、私の場合は著しく成功率が低い。
そんな中、花後に切り取った枝を適当に挿しておいたら根付いてくれたバラもある。
何が成功の秘訣だったのか全く分からないけれど、そんな適当な挿し木の成長記録をまとめてみた。
発根するまで
投げ売りされていた新苗を育て始めて3年目の、かなりの素人管理ながらもよく開花してくれるザ・マッカートニー・ローズ。
花が終わった後に切り取った枝の花の部分は切り取って、切り花のバラを挿し木して全滅させた後の赤玉土にそのまま挿した。
たぶん8月の上旬くらいのことだったと思う。
水あげもせず、ルートンもつけず、年季の入った剪定バサミで切り取った枝だった。
3本くらい挿して、しばらくすると2本はダメになってしまった。
残りの1本は葉色がかなり悪いながらもずーっとその状態をキープしていた。
夏剪定をした枝できちんと挿し木をしようと思っていたので、容器を確保するためにその葉色が悪い状態をキープしているザ・マッカートニー・ローズを引っこ抜こうとしたら抵抗がある。
グッと引っこ抜いてみると、なんと2ヶ所に小さな小さな根っこが出ている!!

ひえ~~~!!
根っこ出てるじゃん!!
ってことで、慌てて3号ポットに植え付け。
あ!写真撮っておけばよかった!と思ってもう一度掘り起こしたら、根っこは1本損傷してしまっていた…。

葉色も悪いし、根っこは損傷させちゃうし、うまくいかないかも…と思いながらも成長を見守ることに。
新芽の成長
しばらくは同じ状態をずっとキープしていたけれど、2週間が経過したころに2ヶ所新芽が出てきて展開してくる。



この後、あまり成長が見られなくなってしまった。
バラの挿し木達の管理場所は日が当たらない明るい日陰。
朝夕の気温が下がってきたし根っこも出ているはずなので、小さな根っこを確認して植え付けた日から1ヶ月と2週間後に午前中だけ日が当たる場所へ移すことにした。
植え替え
日当たりの良い場所へ移して1週間。
場所を変えてから、受け皿給水をやめて直接水やりをしている。
水の乾き具合をみると、けっこう根っこが成長してるのでは??と想像してしまう。
そして、赤玉土だけだと水はけ良すぎるし、養分は何もないのでは??なんて考えてみる。
そこで土を入れ替えてみることにした。

ポットから出してみると、けっこう根が出てる!!
植え替える土は、花用の培養土に少しパーライトを混ぜ、さらにそれに赤玉土を半分くらい混ぜた。
まだ日中は28度くらいあるが朝夕は涼しくなってきてるので、バラには過ごしやすい季節になっているはず。
またしばらく明るい日陰に戻して、うまく成長してくれたら日当たりの良い場所へ移そうと思う。
うまく成長してくれることを祈るのみ!!
植え替え5日後

特に変化はナシ。
変化がないことはまずまず良いと思っている。
日中の温度が28度を越えることもなくなったし、バラには良い気候なのではないかと思う。
もうしばらくはこのまま日陰で管理しようと思う。
その後の成長

挿し木からだいたい2年。(2019年8月挿し木、2019年9月に鉢上げ。)
あまり手をかけていないけれど、ずぼらな挿し木はここまで成長した。
2021年1月頃に半分くらいに剪定しているので、剪定せずに成長を優先させていればもっと大きくなっていたと思う。
驚くべきはこれ。

土の中からシュートが発生。(他の挿し木苗でも、たまにある。)
このシュートがもともとの挿し木より太く大きくなりそうなので、今年の春は摘蕾して、秋に咲かせてみようと思う。
この挿し木苗の場合は私があまり手をかけていなかったので、ほどほどの成長だけど、きちんと鉢増しできたり、肥料をあげたりしていれば、今シーズンの春に開花できる段階くらいまでは成長したかと思う。
ザマッカートニーローズはわりとすぐに散ってしまうんだけど、樹勢は強いし、蕾がどんどんつく。
狭いベランダではなく、広々できる屋上スペースで思い切り咲かせるのがとても楽しみ。